宅孝二のピアノ曲

宅孝二(1904-1983)のピアノ曲を阿部緋沙子さんの演奏で1曲聞いたことがある。小曲ではあるが、とてもチャーミングで叙情性に溢れた曲だと記憶している。今、日本の作曲家の系譜を振り替える際に、宅孝二の名が挙げられるのは稀だ。民族的・土俗的でないところが日本的でないといういわれのない批判というのか無視とかに作用しているのかも知れない。数少ない音源の中から、私は宅孝二の作品を探求していきたい。