新型コロナウィルス危機後、私にとって初のコンサート

f:id:bernardsstar:20200621194851j:plain

思い出に残りそうなチラシ

昨日、新型コロナ危機後では初めてコンサート(國谷先生の講演+コンサート)に行って来ました。東邦音楽大学エクステンションセンター(新大塚)。久しぶりに生で聴く演奏は実に充実していて良かったです。ベートーヴェンの作品1のピアノ三重奏曲

演奏者の方々にとっても、聴衆の前で演奏するのはコロナ後初とのことで、感慨深いご様子でした。

金管6重奏曲(Brass sextet)Op. 3 (2008)

久しぶりに自作曲紹介サイトのBLOG化。2008年に作曲し、2009年からGeocities (その後、さくらインターネットに移行)に収録した、金管6重奏曲(Brass sextet)Op. 3 (2008)  三楽章形式、約10分です。下記から、MIDIおよび、楽譜(TIFファイル、手書き)をダウンロードできます。MIDIについては、このBLOGからもダウンロードできるようにしました。

http://bernardsstar.sakura.ne.jp/brass6tet.htm

まず、作品3ということですが、弦楽四重奏曲(作品1、2005)との間の作品2がありません。作品2は、それ以外の小品(1999~2008頃)を集めて将来、小編成の作品にしようと考えていて、そのために取っておくナンバーです。

作品1も作品3も、ある作曲コンクールに応募して選外となったものです。交響曲第1番(作品4 2013~2018)以降は、コンクール応募のスケジュールに追われることなく自由に気の赴くままに作曲しています。

金管6重奏曲は、当初、金管5重奏曲とするつもりでしたが、5人による演奏はかなり難しいと思い、途中で6重奏曲にしました。作曲ソフトの音源として実はサックスを使っていますので、サックスでも演奏できると思います。ただし、金管パートは演奏可能な音域をチェックしたうえで作曲していますが、サックスについては音域を確認していません。このような曲を作るのは音域に制約されながら作曲しないといけないので、難しいです。その点、交響曲の作曲のほうが、より複雑ではあるが、低い音は低音楽器に、高い音は高音楽器に割り振ればいいので、楽と言えば楽でした。

 

第1楽章

http://bernardsstar.sakura.ne.jp/brass6tet.MID
http://bernardsstar.sakura.ne.jp/brass6tet1-2.MID
http://bernardsstar.sakura.ne.jp/brass6tet1-3.MID

トロンボーンの独奏で始まる第1主題は、仄暗く、ボロディン交響曲2番の冒頭を連想させるかも知れません。作曲していた当時、主題を発展させる能力が乏しく、すぐに楽観的な第2主題になります。パリの路地の明るさのようなものを表現するつもりでした。展開部は第一主題の暗めの変奏が軍隊行進曲(3拍子ですが)みたいに発展する中で、新しいテーマも飛び出します。テンポが落ちて、2つの楽器がメインで演劇のシーンのような箇所は、後になって、リスト「ファウスト交響曲」第1楽章で第5主題がトランペット独奏で情感を込めて演奏される箇所の影響を受けていることに気づきました。再現部は、「新しいテーマ」の全奏でスタートし、アタッカで第2楽章へと続きます。

第2楽章

http://bernardsstar.sakura.ne.jp/brass6tet2.MID

ラヴェルの「道化師の朝の歌」と、日本の時代劇の音楽が混ざり合った印象です。中間部ではポリフォニックな合奏にチャレンジしたつもりです。

第3楽章
http://bernardsstar.sakura.ne.jp/brass6tet3-1.MID

http://bernardsstar.sakura.ne.jp/brass6tet3-2.MID

http://bernardsstar.sakura.ne.jp/brass6tet3-3.MID

f:id:bernardsstar:20200426101812j:plain

北欧(グリークとニールセン) 東フィルの「ファウスト交響曲

なぜ、上の写真を貼り付けたかと言うと、東京フィル定演「ファウスト交響曲」は、第1楽章の説明に関連していまして、北欧(グリークとニールセン)は、第3楽章冒頭の説明のためです。冒頭の序奏は北欧(特にノルウェー)の物寂しい波止場をイメージしました。私は、写真のパンフレットのように、北欧音楽(グリーク、シベリウス、ニールセンや、その影響を受けたヴォーンウィリアムス、バックス(英国)、ハンソン(米国)の音楽をとりわけ愛好し、模範としています。第3楽章のメイン主題は、高音の装飾音符のところがユーミンサウンド的かなと思っていましたが、後から考えると、主題自体は、チャイコフスキー交響曲5番の第4楽章のメイン主題の影響とも言えます。メイン主題を引き継ぐ部分は、陳腐な印象を受けるかもしれませんが、これしか思いつきません。チューバの低音はトロンボーンと1オクターブではなく、半音ずらせた、和声法で言う「対斜」を成しています。「対斜」を意図的に取り入れたのではなく、半音ずらせない純粋1オクターブでは違和感があるためにそうしました。「対斜」については後で知りました。言わば、体で覚えた和声法です。中間部は、フーガに挑戦したつもりですが「フーガになっていない」というご指摘を受けるかも知れません。転調した序奏を受けて、転調したメイン主題でA-B-A' のA'(第3部)が開始されます。これも体で覚えた転調技法です。A'がAと同じ調だと、音楽的なまとまりがありません(これについては、交響曲第1番(2013-2018)の第1楽章提示部・再現部についても同じことが言えます)。そして、第3楽章のエンディングは、演奏楽器の数を減らして静かに閉じます。

 

 

翻訳を終えて、作曲に戻れそう

ある出版社と契約して、東欧の現代推理冒険小説の翻訳に、ほぼ一年間没頭してきました。原書は全体で485ページです。うち、285ページをまず、前編として、この秋刊行予定です。非常に発想力に富んだ作家で、私にはとても真似できないと思ったことと、日本語に置き換えるとき、どれを選ぶと文脈の中で最も生き生きするかという考察の作業が、作曲をしている時と同じだな、と思いました。後編のほうはまだ出版予定が定まっていないので、作曲用のPCに一年振りに向かおうと思っています。まず、ピアノソナタの第3楽章(冒頭だけ既に一年前に作っている)に取り掛かります。

FACEBOOK 2019-12-3 渋谷フクラスと夢の中に現れた「日吉空港」&自作曲

今朝の夢の中で、日吉に空港があってスカイマークが運航しているシーンがあり、目覚めるとそんなことはないと自問するわけですが、夢の中は並行宇宙のもう一つの世界でそこには日吉空港が存在しているのかも知れませんね。
現実の世界に話を戻すと、あさって12月5日に渋谷西口に旧・東急プラザの再開発ビルである渋谷フラックスが開業するそうです。フラックスは「流量、磁束」の意味ではないそうです。これまでマークシティから発着していた羽田空港行きバスはフラックスから発着するようになるとのこと。東急プラザには大きな本屋(紀伊国屋?)があって結構利用していましたが、フラックスの店舗には本屋はないようです。
私の夢に話を戻します。私は夢の中で音楽作品を演奏する光景によく遭遇しますが、これまでは過去の作曲家の作品でした。最近、自分が作曲した2曲の演奏シーンを夢の中で体験しました。交響曲第1番と弦楽四重奏曲です。交響曲のほうでは、第4楽章の中間部のそのまた中間部に、コードは同じだが1オクターブ上に装飾音(木管)を加えたほうがいいという示唆がありました。

 

(12月5日追記)

「フラックス」ではなく名称は「フクラス」だそうです。新名称に対する感想はともかくとして、訂正いたします。空港リムジンバスはフクラスに停車(6日から)は間違いないですが、マークシティへの停車がなくなるのか、そちらにも停車を継続するのか?再確認してみます。まあ、このFACEBOOKををご覧になってる方で空港に行く人は列車利用が大半だと思うし、安くバスで行きたい人は今後も大崎からの利用だとは思いますが。表題も「フラックス」から「フクラス」に訂正しました。

 

夢に現れた調べ FACEBOOK 2018/12/22 2019/10/10

[FACEBOOK 2018/12/22 ]

昨日の朝、目覚める寸前に見た夢に流れていたメロディーは、ホ長調(♯が4つ)で、ヴァイオリン、オーボエコールアングレー、バスクラリネットのアンサンブルでした。ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」やミヨー「フランス組曲」の影響を受けた曲想でした。うまく副旋律等つけてまとめられたら、BLOGにアップしようと思います。

[FACEBOOK 2019/10/10]

昨晩(2019-10-9)、学習院大学でのフランス詩歌曲の数々の演奏の特にピアノ伴奏に耳を傾け、また野平一郎先生の解説は作曲法のうえでも大いに参考になりました。きょう翻訳の手を休めて作曲マシンに向かってみました。もともとピアノソナタ第3楽章冒頭にしようと考えていた断片は、あまりにもショスタコーヴィチを連想させ(例えば交響曲6番の緩徐楽章)、あっさりと廃棄しました。その代わりに、この2018年12月21日の朝の夢を記録していた断片をピアノソナタ第3楽章の冒頭とし、ソナタ形式で展開・再現のうえ、まどろむような終結とすることにしました。ある程度まとまったところでBLOGで公開しようと思っています。

 

 

 

 

ノルディックなサウンドで

外国語としては、スラブ語(ポーランド語、チェコ語セルビア語)が得意。今、特に力を入れているのは、セルビアの文学と歴史の研究です。一方、作曲する際の理想としているのは東欧のサウンドではありません。どちらかというと、ノルディックな、乾いたサウンドを目標としています。

シベリウスに始まって、ヴォーン・ウィリアムズ、サー・アーノルド・バックス、ハワード・ハンソンと続く命脈です。それにオネゲルサウンドとか、教会旋法とかがミックスされます。好きな交響曲としては以下を挙げておきます。

リスト:ファウスト交響曲(ノルディックではありませんが後期ロマン派以降の交響曲群の源泉です)

シベリウス:6番

ヴォーン・ウィリアムズ:5番

サー・アーノルド・バックス:1、7番

ハワード・ハンソン:2、3、4番

オネゲル: 3、5番

室内楽作品としては、ルクーのピアノ4重奏曲と、ラフマニノフチェロソナタです(この2曲はノルディックではありませんが)。